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職業詳細
「自分のカフェを持ちたい」という夢を叶えるためには、どのようにするとよいのでしょうか?
今回の記事では、カフェを開業する方法や資金についてなど、カフェを成功に導く方法を紹介します。
カフェを開業する方法
ゼロから自分で開業する
カフェを開業する方法として、自分でカフェをオープンさせて、営業を始めることが挙げられます。
自分の力で開業するため、自由度が高く、満足感や達成感が得られやすいですが、事業計画の立案から不動産契約、商材の仕入れ先の検討やスタッフの採用、経営ノウハウの取得まで、すべてを自分で成し遂げる必要があります。そのため、経験や手腕がなければ、カフェの運営面や技術面、開業の資金面などで苦労することもあるでしょう。
ゼロから自分で開業する場合、「こだわりが強い人」「妥協したくない人」「経営経験が豊富な人」「開業資金に困っていない人」「時間に余裕がある人」が向いているといえます。
雇われ店長として開業する
カフェのオープンを目指すオーナーや企業に店長として雇用され、カフェを開業する方法があります。
いわゆる「雇われ店長」と呼ばれる要職に就くことです。
雇われ店長になれば、カフェ開業のノウハウをはじめ、経営や運営方法を学ぶことができるうえ、安定した収入を得られるメリットがあります。店長とはいえ、あくまでも被雇用者となるため、決済権や自由度が低くはなるものの、「将来的に独立を目指す人」「開業資金の準備に時間がかかる人」「カフェ経営を現場で学びたい人」「安定した収入を得たい人」などにおすすめの方法といえるでしょう。
フランチャイズで開業する
カフェを開業したい場合、フランチャイズ制度を利用する方法もあります。
成功例を基にした経営システムが確立されており、事業計画や店舗の立地選定、運営のノウハウや経営指導、メニュー開発など、徹底した本部サポートが受けられるため、リスクを抑えたカフェの開業が可能です。また、ブランド名が使えるため、一定の集客が見込めるうえ、銀行融資を受けやすいという魅力もあります。ただし、自由度が低く、インセンティブの支払いやブランド毀損によるリスク、契約期間の縛りなどに注意が必要です。
この方法は「経営未経験者」「飲食業界未経験者」「カフェ開業を経験したい人」「リスクを最小限に抑えたい人」におすすめです。
専門家やコンサルタントのサポートを受けて開業する
カフェ開業支援団体や専門学校の講師・コンサルタントのサポートを受けてカフェを開業する方法もあります。
運営・経理・集客といった基礎はもちろん、マシンの操作方法、調理技術や接客術・マナーなどのカフェの実務をプロから学ぶことができるのが利点です。また、カフェ開業に必要な知識や技術を効率的に習得できるうえ、様々なことを相談しながら進められる点が大きな魅力でしょう。ただし、コンサルタント料や学費の支払いなどがネックになる場合もあります。
「効率的にカフェ開業を目指す人」「基本的な事業戦略を学びたい人」「経営学を取得したい人」「開業後もサポートを望む人」におすすめの方法です。
未経験でもカフェ開業はできる?
カフェの開業は経験がなければ難しいでしょう。
カフェを開業する場合、事業計画書の作成や金融機関からの融資、店舗の選定や内装準備、メニュー開発やスタッフの雇用・育成、経理事務や宣伝広告の実施など、やることが多岐に渡ります。もちろん、場合によっては、接客や調理もこなさなくてはなりません。飲食店運営に必要な知識や技術を身につけておく必要があるため、経験ゼロでのカフェ開業は難しいと言わざるを得ません。
カフェ開業のために知識をつける方法は?
専門学校や講座に通う
カフェ開業に必要な知識や技術を身につける方法として、専門学校や専門講座に通う方法があります。
メリットは、講師陣の指導の下、調理や接客、飲食店経営の基本など、カフェ業務に欠かせないスキルを効率的に習得できる点です。また、日中働いている社会人のため、夜間コースがある専門学校や講座もあります。ただし、授業料や学ぶ時間を確保する必要があるので、金銭的・時間的コストを見越しておく必要があります。
カフェに勤務する
カフェで働くメリットは、調理や接客、店舗のレイアウト、仕入れや仕込みなどの実務を経験しながら、開業ノウハウを習得できる点です。学びながら収入を得られるところも魅力でしょう。
一方、お店の運営スタイルや規模などによって学べる知識や技術に偏りがあることや、あくまで従業員として働くため、経営や経理にまで携わる機会は稀で、本人のやる気や周囲からの評価次第であることには注意しておきましょう。
カフェ開業に必要な資格とは?
食品衛生責任者
カフェを開業する場合、食品衛生責任者の資格が必須になります。国家資格である食品衛生責任者は、食品衛生法に定められた営業許可施設への配置が義務付けられています。
店舗に1名ずつ食品衛生責任者の資格を有するものが必要であり、有資格者を配置できなければカフェを開業することができません。食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が開催する講習を受けることで取得できます。費用は、教材費込み1万円、講習科目は、衛生法規2時間、公衆衛生学1時間、ペーパーテストを含む食品衛生学3時間の合計6時間となっており、1日で取得が可能です。調理師免許や栄養士、製菓衛生士の資格を持っている場合、食品衛生責任者の受講が免除され、申請のみで資格が取れます。
防火管理者
開業するカフェの規模によっては、防火管理者の資格も必要です。国家資格である防火管理者とは、店舗の店員数と客数の収容人数が30人以上になる場合、必ず配置が求められる資格です。
また、店舗の広さ(㎡数)によって資格の種類が甲種と乙種に分かれており、のべ面積が300㎡以上であれば甲種、のべ面積が300㎡以下であれば乙種の資格が必須です。
防火管理者の資格は、日本防火・防災協会が主催する講習を受けることで取得できます。甲種の費用は7,500円、講習科目は、防火管理の意義や制度、火気管理、防火訓練及び教育など、合計10時間の内容となっており、2日で取得が可能です。乙種の費用は6,500円、講習科目は、甲種で学ぶ基礎的な知識や技能など、合計5時間であり、1日で資格が取れます。
カフェを開業するときに重視したい4つのポイント
カフェを開業する際、重視すべきポイントが4つあります。それが「コンセプト」「内装」「メニュー」「プロモーション」です。
コンセプトとは、そのカフェならではの独自性や方向性を指します。内装やメニューは、コンセプトを具現化することでカフェの魅力を五感で感じてもらえます。また、プロモーションとは、お店が提唱するサービスを消費者に認知してもらうための宣伝活動です。
この4つのポイントをバランスよく整えることが、カフェ開業を成功に導く決め手となるでしょう。
コンセプトの決め方
独自性や方向性など、カフェの売りになるコンセプトを決定する場合「5W2H」を活用してください。
5W2Hとは、効率的な経営を実践するうえで、基本的かつ有効的な考え方とされているものであり「Who(だれが)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように/いくら)」の頭文字で構成された言葉です。この7つの確認事項を定めておけば、狙いたい客層や立地、売りたい商品や世界観、展開したい企画や戦略といった軸がブレません。5W2Hを活用する場合、この順番や数にとらわれず、臨機応変に活用することもポイントです。
内装の決め方
カフェのコンセプトを決定したのち、それを具現化する内装を検討します。
「近代的な無機質さ」「北欧系の温かみ」「賑やかな多国籍テイスト」など、思い描いたカフェの世界観や雰囲気を創造・演出しましょう。インテリアショップや通販サイトを利用し、コンセプトに合った家具や食器類、小物や雑貨を探したり、コンセプトが近いカフェを訪れてみるのもよいでしょう。
また、顧客の居心地やスタッフの動線を意識し、内装の配置を決めることも大切です。
メニューの決め方
メニューも、カフェのコンセプトを具現化する重要なポイントです。
来店が予想される顧客の性別や年齢を絞り込むことで、メニューを決めやすくなります。イメージする国や場所などがあれば、その地域の料理を研究したり、ヒントになりそうなレシピ本をチェックするのもよいでしょう。
また、季節やイベントにちなんだ限定料理、定期的なメニュー変更なども、顧客を飽きさせない方法のひとつです。
効果的なプロモーション方法
カフェの開業には、プロモーション(宣伝)活動が必須です。素敵な内装やメニューを準備していても、それらをアピールできなければ、カフェを成功に導くことができません。
もっとも簡単で効果的なプロモーション方法として、SNSの活用が挙げられます。開店準備の段階から、カフェ名義のアカウントでお店の情報を頻繁に更新すると、カフェ好きな人々や地元の人々などがフォロー及び拡散してくれるため、認知度が高まるでしょう。
ターゲットを絞って宣伝ができるSNS広告もおすすめです。さらに、地方紙やフリーペーパー、チラシの配布も宣伝効果が期待できます。
カフェ開業の資金とは?
カフェの開業資金は500~600万円が相場といわれています。物件取得費用150万円、内装50万円、設備200万円、備品30万円、宣伝費用50万円、運転資金100万円ほどが一般的な内訳です。
この開業資金をできるだけ抑えること、助成金や補助金制度を活用することが、健全なカフェ開業のコツになってきます。
開業資金の抑え方
カフェの開業費用をいかに抑えるのかも、経営者としての手腕が問われるところでしょう。
効果的な方法のひとつとして、設備や内装、備品などが揃っている居抜き物件を利用することが挙げられます。以前はカフェや飲食店として使われていた居抜き物件ならば、大幅に費用を削減することができます。また、共同経営者や出資者を見つければ、準備する開業資金を抑えることが可能です。さらに、設備や備品は中古品を購入する、内装工事や宣伝活動を自分で行うなども、開業資金を抑える秘訣です。
助成金や補助金の活用
カフェ開業に伴い、国や自治体の助成金や補助金制度を利用してください。
たとえば、個人・中小企業を対象とした最大200万円の補助金が支給される「創業補助金」や、経営計画書・実績報告書を提出することで、最大50万円がもらえる「小規模事業者持続化補助金」などです。また、アルバイトスタッフを正社員に登用することでもらえる「キャリアアップ助成金」なども、利用しやすい制度のひとつでしょう。一般的に、このような助成金や補助金は、開業後の審査のあとに支給されるため、開業前に活用することはできませんが、店舗経営において役立つ資金となります。
カフェ開業を成功に導くポイント
設備の充実
カフェ開業を成功させるためには、店内設備を充実させることがポイントです。
特に、スマホやノートパソコン、タブレットなど、端末機器が使いやすい環境に整備しておく必要があります。そのためには「店内でWi-Fiが使えること」「客席近くに電源があること」「充電機器を用意していること」など、顧客目線に立ったサービスを提供しなくてはなりません。この利便性が顧客満足度にもつながるため、リピーターを増やし、SNSや口コミなどの宣伝効果をもたらしてくれます。
魅力的な店内雰囲気
店内の魅力的な雰囲気づくりも、カフェ開業に欠かせないポイントです。
カフェを訪れる顧客の多くは、提供されるメニューはもちろん、自分の感性や趣味趣向とマッチする店内の世界観を満喫したいものです。また、開放的な入り口や大きな窓、オープンテラスの設置などを行うと、より顧客が足を運びやすくなるでしょう。さらに、店内の整理整頓、清潔を保つのは当たり前のこととして徹底することで、カフェ開業を成功に導いてくれるでしょう。
カフェ開業を成功させよう
カフェを開業するには、あらゆる知識やスキルが求められます。
本格的にカフェ開業を目指すならば、実践的な専門スクールで学ぶことをおすすめします。専門スクールでは、カフェ開業に特化した学部が設置されているところもあるため、必要なスキルを効率的に習得できます。また、同じ夢や目標を持った仲間が集まるため、さまざまな場面で励みになる点も専門スクールで学ぶ大きな魅力といえるでしょう。
カフェ開業を目指すならこのコース
カフェ開業を目指すなら、レコールバンタンの以下のコースをおすすめします。どのようなカフェ開業を目標としているのか、自分が作りたいカフェの将来像を考慮し、最適なコースを選ぶようにしてください。
・カフェ&バリスタ専攻【2年制 週5日受講】
https://www.lecole.jp/faculty/cafe/course/course1.php
・WSカフェ&バリスタ専攻【2年制 週3日受講】
https://www.lecole.jp/faculty/cafe/course/course2.php
・オーナー&フードコーディネーターコース【1年制 週3日受講】
https://www.lecole.jp/faculty/cooking/course/course7.php
・オーナー&フードデザイナーコース【1年制 週3日受講】
https://www.lecole.jp/faculty/cooking/course/course6.php