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2019.03.04東京
授業/特別講師/講演会
学生一人ひとりの学びの土台を育て"考えるチカラ"を身につけるため、バンタンが力を入れている『創造性開発プログラム』。
今日はグランパティシエコースの創造性開発授業をレポートします!
今回は言いたいことを言葉にして伝え、コミュニケーション力を身につけるため、ディベート(討論)の形で授業が行われます。
難しそうなイメージのあるディベートですが、レコールバンタンでは食をテーマに「チーズケーキはベイクド派?レア派?」「朝食は和風派?洋風派?」など、ゲーム感覚で取り組める内容になっています。
今日のテーマは【恵比寿で20代後半の大人女子をターゲットにしたお店を出すなら、パンケーキ店、フレンチトースト店のどちら?】
話し合いだけでなく、AチームとBチームに分かれて、実際にパンケーキとフレンチトーストを作って試食も行います。
勝敗は担当講師のジャッジで決まります。
果たしてどちらのチームが勝つのでしょうか?!
レクチャー後すぐに各チームに分かれて作戦会議に入ります。
作るものはこちら!
【Aチーム】 サーモン、アボカト、チーズを使ったパンケーキ
【Bチーム】 ココナッツミルクのフレンチトースト
両チームとも制作班とディベート班で分かれて作業を進める模様!
さすがの制作班、スムーズに調理に取り掛かります。
一方のディベート班はなかなか筆が進みません(笑)
なぜこのメニューなのか?ターゲットに刺さるポイントは?など話し合いますが、どちらのチームも苦戦している様子。
「20代後半の人生を悟り始めた女性はインスタ映えとか気にしないかな?」
「働く女性に甘いもので癒やしを提供したい」
「ビールにも合うし、シェアもできるし…子供とも一緒に食べられる」
などなど、興味深い議論が展開されます。
さて、検討の末に発表内容が決まった両チーム。
制作班のほうもアイスクリームをトッピングしたり、見栄えよくタワー状に盛り付けたりと大詰めです。
そしてついに完成!!
ボリュームたっぷりのおしゃれなパンケーキと、アイスクリームのトッピングがかわいいフレンチトーストが出来上がりました!
【Aチーム】
【Bチーム】
早速ディベートタイムに移ります。
まずは各チームの主張から。
Aチーム 「恵比寿はビールが有名な街なので、ビールと一緒に食べやすいような味付けのパンケーキにしました。フレンチトーストは甘い物のイメージが強いけど、パンケーキなら味付けをいろいろと変えやすく、しょっぱいのと甘いのを一緒に頼んでシェアすることもできるので、パンケーキを薦めたいと思います。」
この主張に対し、Bチームからは「パンケーキ店なのにビールを出すんですか?」「どの時間帯に提供するんですか?」などの質問が。
「パンケーキ店でもビールを出して新しいタイプのお店にしたいと思っています。昼飲みが流行っているのでランチビールに合わせようかな」との回答です。
続いてBチームの主張は…?
「恵比寿には働く女性がたくさんいます。仕事はやはりストレスが多いと思うので、甘いフレンチトーストで癒やしやリフレッシュを提供したいと思っています。」
「フレンチトーストにはココナッツミルクを使いました。ココナッツにはダイエットや美肌効果もあって、美容や健康意識の高い20代後半女性にもぴったりなメニューです。」
今度はAチームからの質問です。
「オフィスなら恵比寿よりも六本木とかのほうが多い気がしますが…?」
「恵比寿でフレンチトースト店を開く理由は?」
など活発なディベートが行われました。
この後はいよいよ吉田シェフとともに両チームが作ったメニューを試食します!
「パンケーキがウマイ!ベーコンと玉子が最高」とAチームをべた褒めするBチーム(笑)
素直に相手のいいところを認められるのはすごいことです!
試食を踏まえてさらに作戦会議を行います。
実際にメニューを食べてみたら、相手チームへの疑問や自分たちの訴求ポイントが明確になってきた様子。
「ターゲットはボリュームを求めてないよね?」
「値段ってどれくらいを想定しているんだろう?」
など具体的な疑問が湧いてきたBチーム。
意見がまとまったらディベート再開です!
「パンケーキにはアボカト、サーモン、チーズを使って、ターゲット層が好きなものを詰め込んだメニュー構成にしています!」
と積極的にパンケーキをアピールするAチーム。
Bチームも「今回は癒やしを提供する看板メニューにしたくて甘いフレンチトーストにしました!」と負けていません。
さらに白熱するディベートですが、ついに最終ジャッジの時間になってしまいました。
いよいよ勝負が決まります!
勝者は……
Bチームのフレンチトースト!!!
吉田シェフ 「両チームともとても美味しくて、ターゲット層のことをよく考えてくれていましたね。見た目のインパクトはAチームのほうが強かったけど、Bチームの美容や健康というコンセプトはやはりターゲット層にフックしやすいと思います。」
藤間さん 「Aチームは、ビールについての理由付けがもう少し強いとよかったね。Bチームのコンセプトはシンプルだけど、そつなくまとまっていたと思います。相手チームへの疑問の投げかけ方もとてもよかったです!」
勝敗にこだわらず、やりきった感が溢れる両チームの学生たち。
Aチーム・吉峯さん 「将来自分のお店を出すならと考えてディベートに取り組みました。創造性の授業は自分たちが主体的に動く必要があるので、楽しくやれています。」
Bチーム・中沢さん 「お店を続けていくためには、自分と違った意見を取り入れなきゃいけないこともあるだろうなと思ってすごく勉強になりました。今回は実際にメニューを作ってディベートしたけど、作って初めてわかったことがたくさんあり、発言内容も具体的になっていったのが楽しかったです!」
大変なことも多かったけど、学生たちにとって今回のディベートは大きなスキルアップとなりましたね。
学生たちの将来活躍する姿が垣間見えるような熱い授業でした!