桜芽吹く日の門出。平成30年度バンタン 卒業・修了式レポート!

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2019.03.31東京

イベント

3月18日。

新宿文化センターにて、平成最後となるバンタン卒業・修了式が開催されました。

 

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袴やワンピースなど華やかな装いに身を包んだ学生たち。

みんな、とても晴れやかな表情です!

 

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開式にあたって、バンタン取締役会長 石川より祝辞が述べられました。

 

—————— 代表 祝辞 —————— 

バンタン代表取締役会長 石川

 

「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとう。ご列席の皆様、保護者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。桜の蕾が開花すると春の訪れが感じられますね。つい先日、卒展が行われて、まだ興奮さめやらないという感じです。入学時は何もできなかった皆さんが、人を感動させられる何かを提供できるようになったのは素晴らしいこと。また、努力を惜しまないプロセスの中で、かけがえのない仲間に出会えたのではないかと思います。

 

今日は、日本の未来について考えたいと思います。

第一は、人口減少です。現在、約1億3000万人がいますが、2050年には9000万人になります。働く人が足りなくなると外国人労働者を受け入れます。そして、2025年には、65歳以上が3人にひとりになります。今後の社会保障や税金のあり方をどうするかは日本のリスクです。さらに、ITがもたらす社会の変化もあります。『セサミクレジット』のような評価制度がうまれ、人間の信用度を点数で評価し、格付けしていくことができます。そんな中でも、想像力をもってクリエイティブをうみだすことはAIにはできないこと。社会的にも、とても高い価値があると信じています。

少し暗い話になりましたが、個人的には、これからの日本が進むべきは文化大国だと思っています。皆さんが主役となって、これからの未来を作っていってほしいと思います」

 

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—————— 皆勤賞の発表 —————— 

続いて、各スクールの皆勤賞が発表されました。

名前を呼ばれた学生は、元気な声で返事をし、列席者から大きな拍手が送られました。

 

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スクールを代表して各代表学生が登壇。

レコールバンタンはレコールバンタン カフェ&バリスタ学部カフェプロフェッショナル本科  植松 穂高さんが、代表して卒業・修了証書を授与しました。

 

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これまで、学生たちの成長を間近で見守ってきた講師からも、お祝いの言葉が述べられました。

 

—————— 講師祝辞 ——————

松岡 那苗 講師(アメリカ初のストリードブランドNERDUNIT(ナードユニット)代表取締役、セレクトショップ SIXTY PERCENT)

 

「本日は、ご卒業おめでとうございます。今日、私は個性を定めることが、ミレニアル世代の私たちにいかに重要かをお話します。

私が、ナードユニットの代表になったのは24歳のときです。高校時代からECサイトの勉強をしておりました。誰もが知っているハイブランドでECをしようと決め、基本のスキルセットを身につけようとIT企業に入社しました。部長に命じられ、22歳のとき、フィリピン勤務となりました。スキルを武器に、ブランドデジタルチームに最年少で入りましたが半年以上仕事をし、自分が何者かまったく分からなくなりました。そのときに、確固たる個性が必要不可欠と感じました。

皆さんは、世界に色が何色あるかご存じですか?1万7千色以上あるといわれています。自分の個性をいかに早く作り上げて、自分の色とするのか?自分の武器を掛け合わせることで独占的な個性が作られます。時代は新たな掛け合わせを求めています。SupremeとLOUIS VUITTONなど、新たなコレボレーションほどインパクトが高いものはありません。

自分の色を決める判断、パレットから色を捨てる意思決定を、式典の後ゆっくり考えてみてください。その決断によってこれから先の人生が決まっていくと思います。卒業、本当におめでとうございます」

 

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—————— 講師祝辞 —————— 

中尾 時康 講師(CGデザイナー)

 

「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。新しい授業を受け持つときに、『学校は勉強の仕方を教える場所であり、ものが出来るまですべてのことを教える場ではない』と教えています。自主性をもつことには、自ら体感し、体感した結果、どう調べるか、どう考えるかという意味を込めています。私は、この精神をいかに生徒に宿せるかを大切にしています。卒業式前には卒展というイベントがありましたね。真剣に制作している姿が今も記憶に残っています。そして、皆さんの取り組みを見たときに、創意工夫し、成長したことが感じられてホッとした気分になりました。

今日、胸を張って卒業を迎えたのであれば自主性ある行動をしてくれた結果だと思います。これからは、社会人として現場で自主性を持った行動を取ってくれることを期待しています」

 

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ここで、特別ゲストもお祝いにかけつけました。

 

—————— 特別ゲスト祝辞 —————— 

HIRO KIMURA様

1998年にバンタンデザイン研究所をご卒業され、フォトグラファー、映像ディレクターとして活躍されています。クリスティアーノ・ロナウド選手、木村拓哉さん、夏木マリさんなど数多くのセレブリティを撮影されています。

 

「本日は、誠におめでとうございます。今こうして話している自分が、そちら側に座っていたのが今から20年前です。

スタイリスト10年、カメラマンを10年してきました。マクドナルドのTVCM監督をしたりもします。しかし、なんの満足もしていません。ですが、今こういった世界で仕事をさせていただいている自分から、ひとつだけお伝えしたいことがあります。それはチャレンジすることです。なりたいものに向かってチャレンジすると、失敗という一見イヤな感じのやつに化けます。

何回もチャレンジして『自分に合っていない』と大概の人は言う。で、普通の道に進む。ハッピーですかね?

諦めない人は、何を得るか、悔しさです。なりたいものをイージしてそこに向かってチャレンジすること、諦めないこと、バカみたいにしがみついて絶対に諦めないこと。何をするにしても、チャレンジしないことが一番怖い。そして、普通。クリエイティブな世界に身を置く者として、普通って何?て感じです。ぜひ考えてみてほしい。自分はどっち側なのか、やるかやらないか。クリエイティブで食べられる人は、諦めないしつこめな人、ただそれだけ。嫌な思い、悔しい思いをすると、深みのあるセクシーな大人になり、モテます。つまり、仕事がたくさんくるってことです。いずれ選抜される方々、僕はこちらで爆走しながら待っています。チャレンジあるのみです。この後、菅田将暉くんと話題作の撮影にいってきます。カメラマン映像ディレクターHIRO KIMURA」と、熱いエールを送りました!

 

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——————  祝電披露 —————— 

バリスタ・井崎英典様より「コーヒーの世界は1+1が2ではなく、なぜ2になるか考え続ける世界です。向上の一路に終点なし。誠意を持ってコーヒーと向き合ってください」と、祝電をいただきました。

 

また、この他にも、株式会社マルジェラジャパン様、日本エステティック協会理事長久米健一様、アソビモ株式会社代表取締役近藤克紀様をはじめ、

多くの企業様よりお祝いのメッセージを頂戴しました。この場を借りて、お礼申し上げます。

 

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——————  在校生送辞 ——————  

さて、式典も後半。

 

在校生実行委員からは...

「ご卒業、おめでとうございます。先輩たちは、最上級生として時に厳しく時に優しく、熱心に私たちをリードしてくださいました」

「そんな過ぎた日々が懐かしく思い出され、お別れする寂しさと葛藤しています」

「それぞれの進む道は違えども、このバンタンで過ごした先輩方には、強い絆が培われていると思います」

「どうか、希望と夢をたやすことなく、これまでにバンタンで学んだことを礎に新しい世界でご活躍ください」

「私たち在校生も、先輩方が築かれたバンタンの素晴らしい伝統を受け継ぎ、一生精進、努力します。ご卒業おめでとうございます!!」

と、心のこもった送辞が送られました。

 

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——————  卒業生代表 ——————  

バンタン高等学院 レコールバンタン高等部   篠浦 明日香さん

 

「柔らかな春の日差しに心華やぐ季節となりました。春爛漫の麗らかな日に、このような式を挙行していただき、ありがとうございます。厳かに卒業できることを心よりお礼申し上げます。

私はレコールバンタンに入学するため、鹿児島から上京致しました。入学当初はできることよりも、できないことのほうがはるかに多く何度も挫けそうになりました。ですが、同じ志を持つ仲間と販売実習など、さまざまなイベントを乗り越えていくことで、日をおうごとにお菓子を作る楽しさが増していきました。3年生では、スイーツ甲子園で関東大会へ進むことができました。普段と違いチームワークの大切さや審査員の前でプレゼンを行ったことは社会人として大事なものを学べる機会になりました。レコールバンタンで学び、当初はぼんやり霧がかっていた目指すべきパティシエ像も、次第に明確になっていきました。

4月からは企業に就職することが決まっています。新社会人1年となれる期待に、胸を膨らませるばかりです。最初は新しい環境で落ち込んでしまうかもしれませんが、自分の好きなことをやり抜くには壁がつきものです。壁を乗り越え、強い人間となり、目指すパティシエになり続けたいと思います。バンタンが、これからも素晴らしい歴史を刻んでいかれますことを祈り、答辞の言葉とさせていただきます」

 

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——————  卒業生・修了生代表 ——————

先日行われた卒展にて、持てる者(富裕層)、持たざる者(貧困層)の格差を表現した『strange auction』し、ファッション部門グランプリを受賞した、

バンタンデザイン研究所 亀井 香澄さん、齋藤 颯さん、村山 莉菜さんが登壇。

 

亀井さん 「バンタンでの2年という日は瞬く間に過ぎていきました。すべてが必死で、クリエイションという正解のない作品にかける時間と労力の大きさに今でも驚いています。撮影時間は、短いと10分、ショーは1分弱。その瞬間にかける想いが強いからこそ、達成感が味わえるということも学びました」

 

齋藤さん 「さまざまなイベントに参加した経験が血肉となって、今の私を作っていると言っても過言ではありません。セミナーでは、スタッフとして高校生と触れ合いました。イベントを円滑に進められるように1から考え、当日の運営を行いました。思うようにいかず挫けそうになり、仲間とぶつかり涙が止まらないときもありました。でも最後には、いつも大切な仲間がいました」

 

村山さん 「卒展で、私たちヘアメイク学科は『NO BORDER』というタイトルでショーを行いました。コンセプトワークから何度もやり直しになりましたが、想いが詰まった素敵なショーになりました。言葉では表せない、笑顔と涙にあふれた最高の日々でした」

 

亀井さん 「クリエイションは本当に難しいと常々感じます。しかし、助けてくれる仲間のおかげで何倍も楽しくなりました。こんな素敵な環境を作ってくださったスチューデントアドバイザー、スタッフさん、講師の方々、いつも真摯に私たちと向き合い、優しく根気強く教えてくれたこと、全力で一緒に走ってくださったことを忘れません。心から感謝しています。

両親へ。私をバンタンに通わせてくれてありがとう。いつも影で支えてくれた母の偉大さは一生忘ません、ありがとう。

私たちがしんどい時に、支えとして聞いていた曲があります。サンボマスターの『できっこないをやらなくちゃ』です。(会場中に、曲が流れて…)今、改めて、この言葉たちをかみしめ、自分の選んだ道を歩んでいくことを決意致します。一生懸命何かをやり遂げることが、これから先の人生の糧になると信じています。卒業生を代表して、導いて下さったすべての方に感謝いたします」

 

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こうして、笑顔に溢れた式は幕を閉じました。卒業生の皆さんの前途が、これからも輝かしいものでありますように。スタッフ一同、心から応援しています!

そして、またいつでも母校に遊びにきてくださいね!!

 

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