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2013.02.06
授業/特別講師/講演会
今回は、カリスマパティシエの神田広達シェフが
来校してくれました
神田シェフと言えば、
フランスや日本で数々の賞を獲得した実力者
素材一つひとつの良さと美しさを引き出した
オリジナルのスイーツは、まるでアートのよう
まさにスイーツのアーティストです
そのシェフがパティシエ専攻の1年生のために
お店『ロートンヌ』で販売している
オリジナルスイーツ「フレズノ」の
レシピを特別に教えてくれました
「フレズノ」は
イチゴをたっぷり使ったムースフレーズと
ココナッツで作ったムースココを
2層に重ねたムースのスイーツです
授業はいよいよ最後のパート
冷やして固めた「フレズノ」の型を外し、
デコレーションします
凍りついた型を外すためにガスバーナーであぶります。
すると、ツルッと型が外れて「フレズノ」のキレイな側面が
学生にとって、初めて学ぶテクニックだったので
教室内から「おぉーっ」という声が上がります
デコレーションに使うのは、
イチゴやブルーベリー、フランボワーズなど
「ただ飾るんじゃなくて、
このイチゴのどこを正面にしたら、
キレイか、美味しそうに見えるかを
考えながらやると、
キレイに飾れると思います」と神田シェフ
ベリーにシュガーパウダーで彩りを添えたり、
さまざまなカタチにカットして、
違う表面を見せたり
さらに、ナパージュヌートルという
ゼリーのようなコーティングを
フルーツに一つひとつ、かけていきます......。
なんて丁寧で繊細な仕事
学生たちも、食い入るようにシェフの手元を見つめ、
教室内が静まり返っています
ついに完成
みんなが参考に写真を撮ります
さあ、いよいよ今度は自分たちの番です
シェフのデコレーションを参考に、
一つひとつの素材を確かめながら
飾りつけていきます
みんな、なんだかデザインセンスが上がったかも
学生に聞くと、
「シェフの飾りつけが勉強になりました。
イチゴを斜めにカットしたり、
フランボワーズの断面を見せたり、
今まで試したことがないような見せ方でした」
とのこと
しっかりシェフの技を吸収しているみたいです
午前中から夕方までかけてようやく完成
待ちに待った試食は、やっぱりみんな笑顔でした
授業の最後には神田シェフへの質問コーナーも。
学生の一人が、
お菓子を作る上で大切なことを聞くと、
「必ず一つひとつのお菓子が
お客様の口に入ることを忘れず、
大切な人に贈る気持ちで作ること」という、
いちばん基本的な心構えを、
神田シェフは教えてくれました
さらに周りへの感謝の気持ちも大切とのこと
「美味しいお菓子を作れるのは、
キッチンをキレイに掃除してくれるような
見えない仕事をする人がいるからこそ。
逆に自分がそういう仕事の担当になり、
『こんなことをしたかったんじゃないのに』
と思うこともあるでしょう。
でも、この仕事がなければお菓子はできない、
そのことを苦しいときは思い出してください。
そして人は、人をちゃんと見ています。
頑張っている人には、必ずチャンスを与えてくれます」
神田シェフからの温かいエールで
夢に向かう勇気がわいてきました
神田シェフ、ありがとうございました