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2021.03.23大阪
授業/特別講師/講演会
春は旅立ちの季節。
レコールバンタンでも専門学校2年間、高等部3年間の集大成を発表する卒業制作展が開催されました。
制作したコンテンツは、某企業にプレゼンを行います。クオリティだけでなくコンセプトや収益性も審査され、優秀なコンテンツには賞が贈られます。
これから社会に旅立つ生徒たちには、良い刺激になるでしょう。
卒業制作展は校舎全部を使って行われます。まず3階から見ていきましょう。
3階では高等部の調理・バリスタ専攻の生徒たちによるレストラン。大阪産(もん)をふんだんに使ったコース料理で、すべての料理に大阪産の食材が使用されています。
野菜はもちろんのこと、魚料理の魚やスープのダシに使用したガザミ(ワタリガニ)ももちろん大阪湾で捕れたもの。とことん地産地消にこだわりました。提供するドリンクも、生徒たちオリジナルです。
調理とサービスだけでなく、メニュー表のデザインも生徒たち自身の手で行います。
普段は実習室を客席に、自分たちのコンセプトに合うテーブルウェアを揃えました。その客席に座るのは、生徒たちの家族がほとんどです。3年間の集大成を、舌鼓を打ちながら実感しているかのよう。
生徒たちは緊張の面持ちで調理やサービスに挑みます。その様子を先生たちが温かくサポート。バリスタの先生はサービスの生徒たちに、「背筋を伸ばしていけば大丈夫」と声をかけておられました。その言葉に、生徒たちの表情は少し和らぎます。
続いて2階。
高等部パティシエ専攻の生徒たちによるスイーツ店が開店です。
色とりどりの小さなスイーツとパンは、一つひとつ生徒たち自身が作り上げたもの。伝統&モダンをテーマに、それぞれコンセプトを練り原価率を考えながらレシピを作ります。
このケーキ店、開店約1時間半でほぼ完売。パンの詰め合わせボックスも、先生たちからも取り置きの予約が入るほど好評です。
中でも日野綾美さんが制作したミルクレープは、開店15分で売り切れるほどの人気。イチゴとピスタチオを使用し、目にも鮮やかなミルクレープを作り上げました。
店長の小西彩夢さんが3年間の集大成として送り出したのは、「プリンセス」と名付けたイチゴがふんだんに使われたケーキ。ティアラを模してカットされたイチゴを乗せた、ピンクを基調とした可愛らしいケーキです。
小西さんは「こんな時期にわざわざお越しいただいたのだから、良かったねと言っていただけるようなものを作りました」と笑顔で言っていました。
道路に面した1階では、専門学校生によるショップが並びます。
パティシエ専攻の生徒たちは、ミニャルディーズ(小さなお菓子)と焼き菓子を提供します。
特にミニャルディーズは人気で、中でも兵延梓さんが制作したわらび餅と紅茶のムース&イチゴ大福のムースは秒で売り切れるほど。
兵延さんは味だけでなく、見た目にもこだわったとのこと。
「見て買おうと思ってもらえないと、いくら美味しくても食べてもらえないので」と、今からプロのパティシエの片鱗を見せてくれるコメントをくれました。
お店はOBOGや後輩も訪れ、大盛況です。
そのお隣は、カフェ・バリスタ応用科のスタンドカフェ。
バンタンデザイン研究所のボタニカル&フラワーデザインコースとコラボした、オリジナルドリンクがオススメ商品です。
二十四節気をイメージした5種類のドリンクは、苦労に苦労を重ねて生み出されたもの。ドリンクの層を作りたいため、混ざらないようそれぞれのドリンクの比重を見たり原価率も考えたり。
伊藤優香さんは1日に数パターンのドリンクを作り、次の日に中身を全部出して味を見るなど思考錯誤を繰り返したのだそう。
そんな思考錯誤の末、誕生したのが台湾のお茶を用いた「秋:立秋」のドリンク。バラの蕾も入ったスッキリとした中に甘い優しさのある、目にも鮮やかなドリンクです。
ナタデココが良いアクセントになり、とても美味しくいただけました。
スタンドカフェの奥では、オーナー応用科とWS応用科によるサンドイッチの販売が。
テイクアウトだけでなくイートインもOK!オープンキッチンでは、生徒たちがせわしなくサンドイッチを作ります。
新しい食パンを用いたサンドイッチがコンセプトで、鶏もも肉を燻製にしたハムとチーズのフレンチトースト風サンドイッチや、ドライカレーのオープンサンド、フィッシュフライとワカモレのサンドイッチなどバラエティー豊か。
店内はいい香りが漂い、香りだけでお腹が空いてきます。
食パンを生かす具材の数々に、つい食べ過ぎてしまいそうです。
今回の卒業制作展は、通信販売にも挑戦です。ECショップを立ち上げ、焼き菓子を全国どこにでもお届け。コロナ時代だからこそ、必要なサービスですね。
コロナの影響で、沈みがちな昨今。そんな中の生徒たちの晴れやかな表情は、暗い社会を照らすものにきっとなる。そう感じられる卒業制作展でした。