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2018.09.03東京
授業/特別講師/講演会
おソロいの麦わら帽子をかぶって、グラン パティシエコースの学生たちが向かうのは……
小田原市にある中嶋農園さん!
グラン パティシエコースの授業では、自分の手で土を耕し、素材を知ることを大切にしています。
神奈川県小田原市のご協力のもと、学生たちは春からイチゴ栽培に取り組んでいます。
と、そこへ……「みんな、似合ってるねー!」と、笑いながら登場した鎧塚 俊彦シェフ。
今年は酷暑ということもあり「今日は無理をしないようにやっていきましょうね」と、鎧塚シェフが呼びかけます。
そして、「ただし、もうひとつ、伝えたいことがあります。みんなが、日々なにげなく口にしているもの、米、塩、牛乳……は、農家の皆さんが、暑いときも寒いときも、苦労して働かれて作られたものです。日本を支えているのは第一次産業です。農家の方をリスペクトする気持ちがあれば、パティシエとして作るものが変わってきます。それが、パティシエとして、人として非常に大切です。今日はほんの一部ですが、こんなに大変なんだと分かってもらいたい」とメッセージ。
また、小田原市経済部 農政課課長 青木さんも、
「生産者の顔や、どんなことをしているか知ることで、素材の良さを引き立てることができると思います。土に触れて、人にふれて、育てたものが自分の作品になっていくことを経験してください。農の視点をもって、第ニ、第三の鎧塚 俊彦さんとして活躍されてください!」
と激励しに来てくださいました!
中嶋農園・中嶋さん 「4月から、取り組んでいただいているイチゴの仕事の続きです。今、イチゴは、グリーンカーテン状になっています。ここの苗を鉢に植えるため、鉢を並べていただきます」
学生たちは、協力して「ロックウール」と呼ばれる育苗マットを並べていきます。
このロックウールには切りこみが入っていて、ここに苗を植えていきます。そのため、切り込みの向きが、同一になるように並べるのがポイント!
さっそく、コツをつかんだ学生たち。一度覚えると、とにかく作業が早い、早い!
「入学するまで、農業は体験したことがありませんでした。すべてのことが新鮮です!」と話す鎌田さん。
その一方で、高林さんは「小さいときにガールスカウトに入っていたので、農業をする機会はありました。農作業、大好きです♪」と、にっこり。
伊藤くんも 「祖父の手伝いで、農業の手伝いをしてきました。でも、作り方が違うので面白いですね」と、農業に慣れ親しんでいる学生も。
みんなで協力して、1時間ほどで予定していた作業を終えることができました!
これには中嶋さんも、「たくさんの仕事を準備したつもりでしたが、皆さん手際がよくて早いですね!」と、驚かれていましたよ。
ここで、休憩!室内で、しっかり水分補給をして、クーラーの冷気に癒されます。
また、鎧塚シェフと、地元・北海道トークで談笑する学生も。
後半は、講義形式です。
中嶋さん 「イチゴって一年中あると思っている人がいますが、それは正解ではありません。地域から地域へとリレーすることで一年中供給できるんですよ。
また、イチゴには2種類のタイプがあります。日が短くなったり、温度が下がったりすると花芽がつく『一季成り』と、そうしたことに関係なく花芽をつける『四季成り性』です。
『一季成り』には、おいしいベリーや紅ほっぺがあり、『四季成り』には、日本で2〜3年前に作られた品種・よつぼしがあります」
と、理解を深めます!
鎧塚シェフ 「自然に作れば、イチゴが旬を迎えるのは5月なんですよね。以前は、お菓子屋さんにとってイチゴのケーキは、一年中欠かせないものでした。
でも、僕たちのお店には今の時期、イチゴはありません。イチゴがなければダメという風潮から、少しずつ旬のフルーツをいただくという意識に変わっていると思います」
早速、よつぼしを試食させていただくことに!
「甘い」「ちょっと桃みたい!」と、とれたての味を覚えます。
試食を終えると、「シェフにプレゼントがあります!」と、学生たちからサプライズが……。
渡されたのは、なんと!!
鎧塚シェフの似顔絵と、Toshi Yoroizukaのオリジナルキャラクター トシヒポ君のイラストが描かれたメロン!!
中嶋さんにお願いして特別に作っていただきました。
世界にひとつだけのメロンに「スゴいな!イラストの後ろ側から食べて、飾ろうかな!」と鎧塚シェフもご満悦!
日頃の感謝の気持ちを伝えることができて、サプライズ作戦は大成功♪
今回も、実り多き実習になりましたね!