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2021.02.24東京
授業/特別講師/講演会
今日は、最後の授業。ということで……
引屋敷講師
「オリジナルドリンクを発表してもらいます。
皆さんは1年間、お酒の勉強をしてきましたね
知識と技術は、自分のために使うと『趣味』、人のために使うと『仕事』になります。
将来、カフェやバーのオーナーになって、
どのようなお客さまにどんなドリンクをいくらで提供するか、プレゼンしてもらいます
皆さんは、プレゼンテーターでありながら審査員も務めます」
指導するのは、bar nocturne「夜想曲」オーナーバーテンダーの引屋敷講師。
カクテルコンペティションで数多くの受賞歴を持ち、
プロバーテンダーとして飲食店向けドリンクメニュー開発や
コンサルティング業も行っています
学生は、持ち時間10分で、事前に準備した「オリジナルドリンク」を提供します。
引屋敷講師に提供するドリンクはグラスに、
クラスメイトには試飲カップに入れて提供し、品評してもらう仕組み
<ドリンクの組み立て方とは?>
引屋敷講師
「ドリンクの発想にもセオリーがあります。
まず、ロングなのかショートなのか、スタイルを決めます
ドリンクの場合、例えばアルコール:割り材=1:2、
アルコール:割り材=1:3といった黄金比にそって、
通常使われている材料Aを材料Bに変える、というのが初級の考え方です。
中級になると、既製品を使うのではなく、割り材を自家製シロップに変えるなど、
オリジナルの材料を入れることで『シグニチャードリンク』が作れます。
上級は、割り材や配合もすべてオリジナルで開発したドリンクです。
ドリンクにまつわるストーリーやネーミングにもセンスが求められるので、難易度は高いと言えます」
準備と試作を経て、いよいよプレゼンテーションがスタート!
<天野さん>
「二種類のドリンクを考えました。
将来は、埼玉でお店をオープンしたいと考えているので
埼玉にちなんだドリンクを作りました
ピンク色の『雪解け』は、梅酒に狭山茶が入った『ださいたま梅酒』がベースです。
もうひとつ、COEDOビールをベースにした『開花』でも、春の移り変わりを表現しました」
「雪解け」は「ださいたま梅酒」に、フレッシュな苺、
練乳、MONINのヴァニラシロップ、MONINチェリーブロッサムを使っています
「開花」には、川越で栽培されているサツマイモを使ったビール『コエドブルワリー 紅赤-beniaka-』を65℃まで上げ、
『ださいたま梅酒』を合わせ、さらに桜の塩漬けを粉末にしたものをあしらっています。
見た目も、風味も異なるふたつのドリンク。
学生たちも興味津々で試飲していました
<山本さん>
「将来はカフェを開きたいと思っています。
今回は、20歳から25歳の男女に向けて『ジントニック-春-』を考えました。
バーに行き辛いという人もオーダーしやすいドリンクです」
和歌山県産クラフトジン『香立-KODACHI-』と、
MONINライチ、フレーズ、ローズを使ったジントニックを提供。
淡いピンク色で、見た目も鮮やか!
<樋口さん>
「バーボンがベースの『クィーンズタウン』を考案しました。
クィーンズタウンはニュージーランドにある、私の生まれ故郷です。
Hokey pokey(ホーキーポーキー)というアイスがあるのですが、
それがとても美味しかったのでショートカクテルで表現しました」
「バーボン、MONINキャラメルシロップに、乾燥卵白やカカオニブを使ったドリンクは
ウィスキーが苦手な人も飲みやすいようなフレーバーと口当たりです」
学生たちも、美味しそうに味わっていましたよ
<常田さん>
「毎日頑張る女性に、自分へのご褒美として飲んでほしいと思い、
『Healing Tea』を作りました。
ベースは、アールグレイとレモングラスシロップ、ウォッカです」
紅茶を抽出したら、ウォッカ30mL、レモングラスシロップ10mL~15mL、
紅茶230mLをステア(バースプーンやマドラーなどでかき混ぜること)します。
フレッシュな苺や、お好みでレモンタイムをあしらって完成
「レモングラスには、味や香りにリラックス効果があると言われているので、
心身の疲れを癒してもらえたら」と、推しポイントを伝えます
<山下さん>
「ジャパニーズクラフトジン『季の美』をベースに、
ジン・ライムをアレンジした『ジン・シトロン』を作ります。
カクテルを作ろうとしたときに、江澤講師の授業で習った、
マルガリータのカクテル言葉や由来を参考にしました
ジン・ライムは、シェイクするだけで名前が『ギムレット』に変わってしまうのも、とても面白いと思います」
「ジン・シトロン」は、フレッシュなスダチの清涼感が心地いい一杯です。
こうして、すべてのプレゼンテーションが終わりました
どれも、飲んでみたくなるような魅力的なドリンクばかり!
1年間学んだ集大成として力を発揮できたのではないでしょうか。
クラスメイトから得た忌憚なきフィードバックを、
ぜひ今後のドリンク開発にも役立ててくださいね