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2024.11.07東京
コンテスト
レコールバンタンは、「スイーツ甲子園 Supported by 貝印」をはじめ、コンテストへのチャレンジを推奨しています!
2014年の「第7回 貝印スイーツ甲子園」にてレコールバンタン高等部チームが優勝を果たしてから、毎年、挑戦を続けてきました。
決勝大会常連校という実績に加えて、先輩たちから受け継いだノウハウが蓄積されています。
今回は、8月9日(金)に、都内某専門学校にて行われた全国大会予選 東日本ブロックをレポート!レコールバンタン学内審査を通過した、2チームが挑みます。
午前の部に1チーム、午後の部に1チームが出場!「アニバーサリーケーキ」をテーマに、制限時間100分の調理試験にのぞみます。
緊張感溢れる、当日の様子をダイジェストでレポートします。
【メンバー】3年次・眞藤麻央さん、3年次・上村柚珀(ユズハ)さん、3年次・青木七海さん。
昨年度も、スイーツ甲子園に挑戦したものの一歩及ばず涙をのみました。
今回は、「私たちの友情を記念して食べるケーキ」をテーマに「リヤン」を製作。作品は、下から順にサブレ、抹茶のパントジェンヌ、センターとして3層から成る、ゆずのクリーム、生姜のジュレ、ゆずジュレを、ゆずチョコムースで包む構成です。
「3…2…1…、調理スタート!」の掛け声で競技開始!
役割分担は、眞藤さんがサブレ、飴細工、机の上とシンクの片付けを担当。
上村さんは、冷凍するセンター、外側のムースなどアントルメの主要パートを、青木さんはアントルメの焼きもの全般、マジパンを担当します。
【残り40分】抹茶のパントジェンヌが焼きあがりました!
【残り26分】「手が空いている人、シルパット*を準備して!」と声を掛け合います。眞藤さんは飴細工に取り掛かります。(*製菓で使うベーキングマットのこと)
「フィルム」型の飴細工に、繊細なバラを接着していきます。
【残り5分】
アントルメのすそに、パントジェンヌをくっつけ、四角く切ったクッキーを側面にはりつけます!
制限時間を1分すぎてしまいましたが……「できたー!」と元気よく声を出し、完成です!
競技を終えた感想を教えて!
眞藤さん「1分弱、制限時間をオーバーしてしまったのが痛いです。でも、完成できて良かったし、上村さんが、練習通り声をかけてくれたおかげでリラックスできました!」
上村さん「いちばん良い出来栄えとは言えなかったかも…。
でも、今まで失敗していたところが上手くできました。
悔しい気持ちはありますが、やり遂げることはできたのですごく良い経験になったと思います!
なんだかんだ一緒にやってくれた二人には、感謝しかありません!」
青木さん「今は、悔しさよりも満足感があります。絶対に避けたかったのは、審査員にケーキを提供できないことや、食べられない状態のものができること。
初めてのキッチン・機材で調理するので、失敗もありました。
でも、みんなでカバーできたと思います!」
――― 大変だったことは?
眞藤さん「飴細工担当だったのですが、タコができるくらい練習しました。
飴のツヤを出すのが難しいです。
熱いうちに引かないとけなのですが、冷めてくると固くなってしまいます」
チャンレジして良かったことは?
青木さん「コンクールに出られるレベルまで技術を磨くことができました。
特に、マジパンが上達しました。
最初は、紫色をつくりたいのに灰色になっちゃったり、“化け物”みたいなできあがりになっちゃったりしていました(笑)」
上村さん「アントルメも、練習を重ねていき納得のいく完成形までもっていけた状態で本番にのぞむことができました」
眞藤さん「飴細工にも興味があったので、細かく知れたのが良かったです!
実際にタイムアタックをやって、自分の作業がどれくらい遅いのかを知り、効率をあげようと思いました!」
【メンバー】3年次・佐藤友佳さん、3年次・神山来瞳さん、3年次・星野実希さん。
スイーツ甲子園に参加する理由は?
佐藤さん「最後の高校生活で夢の舞台に立って、自分の実力を発揮したいと思ったからです」
星野さん「去年も応募したのですが、学校の審査で落ちてしまったのでリベンジしました!」
――― 練習時間は?
神山さん「ゴールデンウィーク頃から練習を始めました。公欠扱いになるので、毎週、木曜と金曜の朝9時半から17時半まで、練習に励みました!」
一緒に出場するチームと試食会をして、意見を出し合うこともあったそう。
――― 大変なことは?
佐藤さん「どうやったらキレイな作品ができるか、みんなに良いと思ってもらえるのかを、考え抜くことが大変でした」
神山さん「飴は、集中力をめちゃくちゃ使います。制限時間内に製作を終えなくてはいけません。自分たちの理想だけで製作すると、形にならなかったりします。ケーキのデザインから始まり、たくさん考えることがあるのは大変でした」
星野さん「3年次になって、初めてマジパンに触れました。コンテストに出場できるレベルにもっていくのが大変でした」
――― チャレンジする面白さはありますか?
佐藤さん「練習を始めたばかりのときと、終盤の差がスゴイです!毎週、コンテストに向けた練習ができるので、上達している実感があります」
星野さん「時間に比例して、上手くなっているなという実感があります。楽しく練習に参加できましたし、成長を感じられます」
インタビューを終えて、いよいよ100分の調理試験にのぞみます。
「3…2…1…、調理スタートです!」の掛け声と共に、競技開始!
役割分担は、佐藤さんは、アントルメの生地と新郎新婦のマジパン(ボディ)、神山さんは、アントルメの一部と飴細工、星野さんは、マジパン(フェイス)、アントルメを担当。
幸せの象徴とされる「青」を基調とした作品。
アントルメの側面をキルティング、アラザン、マジパンで飾り、「自分たちの理想とする結婚式」を表現します。
アントルメの下から順に、レレモンダックワーズ、ロイヤルティーヌ、そしてセンターとなるパッションクレーム、ジュレパッション、ブルーベリージュレの3層をレモンムースで包みます。
【残り86分】
約49分を残したタイミングで、飴細工をスタート。
【残り38分】
【残り20分】
ところが…、三人の表情が一気に曇りました。アントルメの側面の一部が欠けてしまっています。
【残り10分】アントルメに飴細工をのせて……
時間内に完成!
しかし……三人の目には涙が。
佐藤さん「悔しいという言葉じゃ足りません……。固める時間は、30分ほど必要でしたが、15分くらいしか取れませんでした」
星野さん「絶望に近いかもしれません。とりあえず冷やさなきゃ!という頭になっていて、焦ってしまいました」
冷やさず常温で置いておかなければいけない工程で、焦って冷蔵庫に入れてしまっていたのだそう。
神山さん「練習では上手くいっていたところも、普段とは違う環境であまり上手くいきませんでした。
高校生としては最後ですが、もっと努力をして次の大会では笑顔で終われるようにしたいです」と話します。
- 〈結果発表・閉会式>
結果発表・閉会式へ。
決勝進出を決めたのは……野田鎌田学園高等専修学校「fortuna」、城南高等専修学校「rêve」、国際製菓専門学校「mont blanc」 の3チーム。
レコールバンタン高等部チームは、決勝大会に駒を進めることが叶いませんでした。
審査員を務めた、菓子工房 グリューネベルク オーナーシェフ・濱田 舟志氏、MAISON GIVRÉE(メゾンジブレー) オーナーパティシエ・江森 宏之氏、Patisserie Yu Sasage(パティスリーユウササゲ) オーナーシェフ・捧 雄介氏、EN VEDETTE(アンヴデット) オーナーシェフ・森 大祐氏より、決勝大会進出を果たした3校への総評をただきました。
また、EN VEDETTE(アンヴデット) オーナーシェフ・森 大祐氏は、「皆さん、お疲れさまでした。作業姿勢については、元気に楽しそうに取り組まれていました。上位3校は、ケーキの得点で決まった順位だと思います。
味覚については、厳しくみさせていただきました。
ぜひ、これから色んなお店に行って色んなケーキを食べて、『なぜ、このような構成になっているのか?』などを細かく考えていくと、もっともっと伸びると思います」と、エールを送りました!
この貴重な経験を後輩たちに共有し、バトンをつないでいってください。
「第17回スイーツ甲子園 Supported by 貝印 高校生パティシエNo.1決定戦」決勝大会は9月16日(月)に行われます。
YouTubeで配信予定ですので、ぜひご観戦ください。
【第17回スイーツ甲子園 Supported by 貝印】
X:@sweets_koushien
Instagram:@sweets_koushien